ペアリング

交尾を結婚、産卵を出産、孵化を育児(するのは私だけど)と例えると

ペアリングは「顔合わせ」というか「お見合い」というか、そんな感じである。

ほとんどのミカドヤモリが別居状態から同居させると発情する。

飼育の基本はオスもメスも単独飼育なので、ペアリング=交尾である。

ミカドヤモリの交尾は単純明快、「咬み合い」である。甘噛みとか、そんなエロスなもんじゃない。

まさにやるかやられるか状態。オスが強い場合はレイプそのもので、飼い主としてはみてられない。

ペアリングは決まって次の順序で行われる。

・オスがメスを確認、しっぽを揺らしコマ送りのようなアクションでメスに近づく、
 その際、「グッ」と「キュッ」の間ぐらいのクリック音を発する。

・メスが(襲いかかる)オスを確認尻尾を振って拒否の合図。
 ミカドヤモリのメスはオスがどんなナイスガイであっても、すんなりとは受け入れない。
 目に見える男はオオカミを通り越した強姦魔なのだ。

・ひたすら逃げるメス、それを追うオス。

そして、オスがメスに辿り着くといよいよ交尾に入る。

まずオスは獲物であるメスを黙らせなければならない。

腕が使えるならグーで殴りつけるのだろうが、ミカドヤモリは咬み付く。

下はメスの頭にかぶりつくオスのツノミカドヤモリ。

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ベストは下の図のような耳の後ろである。こうなればメスはオスを受け入れたと言っても良い。

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しかし、なぜだかすんなりとはうまくいかないのである。

オスを強姦魔などに例えた理由はそこにある。

そう、メスがオスに対して驚くほどの抵抗を見せるのである。

とにかく逃げまくる、暴れまくる、オスに負けじと咬みまくる。

オスにも命の危険が及ぶのだ。

メスもメスでオスを負かすくらい暴れた方が丈夫でいいのだが、

このオスとメスのパワーバランスが見極めにくい。

下の画像はメスのパワーがオスに勝ってしまい傷だらけになったナメハダミカドヤモリ。
(わかりにくいが向かって左、右の脇腹に2ヶ所、∩状の歯形がついている)

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そして、メスもまた傷だらけになる。

特に神経質な個体は、交尾時のストレスから調子をを崩す。

下のナメハダミカドヤモリは交尾は大成功だったが、その後すぐに土を食って死んだ。

原因の一要因として交尾時のストレスもあったのではなかったかと思っている(憶測)

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交尾

では次はペアリングがうまくいった場合、

交尾である。

しっぽを絡めて、耳の後ろを噛んでの交尾は、

先ほどのバイオレンスと違って、まさに「淫靡」そのものである。

下記はオウカンミカドヤモリの例

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交尾が済むとオスは生殖器(ヘミペニス)を舐めて掃除し、
もとの場所へと収納。

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次はナメハダミカドヤモリの例

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メスは興奮するのか交尾の際、体色が一気に鮮やかになるときがある。
このメスは交尾のときに桃色に染まり視覚的にもエロかった。

そして、オスのヘミペニスはグロかった。

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産卵

交尾がうまくいきオスもメスも問題なく飼育していくと、メスが抱卵する。

所謂、お腹が大きくなるというやつだ。

ちなみにミナミヤモリやナキヤモリの一種だと、下のような感じで、

うっすらと白いのが2個見えてすぐに分かるのだが、

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ミカドヤモリの仲間は皮膚が厚く、またメスの状態をキープするために肥満傾向にさせることもあって、

抱卵の見極めが難しい場合がある、産卵後は床材を厚めに敷いておくとどっかで産卵する。

レオパとクレスの本では床材に知らない間に卵を産んでしまい…と産卵床の設置を推奨しているが、

私は逆に彼女たちが産みたい場所に産ませてあげるために床材=産卵床としている。

というか、知らない間に産卵って、交尾させた個体くらい要注意リストの序列一位に持ってきて

要観察してあげないと駄目なのでは?と思うのは私だけ?

話をミカドヤモリの産卵に戻す。

メスは産卵間近になると、これでもかと穴を掘りまくる。頭から思いっきり、

樹上性とは思えない掘りっぷりである。

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ところがこれ、一回では済まない、居心地が悪いのか何度もいろんな場所で繰り返す。

この時点で要注意リストに載せて観察を続ける。

だから厳密に言うと知らない間に卵というのはあり得ない。

そして、これはオウカンミカドヤモリとツノミカドヤモリで確認されているのだが、

卵を産んだ後の穴は埋めるが、それ以外の穴は原則埋めない。

だから下記のような砂風呂産んでいる状態を発見したら、その場所を確認する。

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もし産卵していたら、そこがきれいに整地されているはずである。

また、床材が浅かったりすると露骨に卵が見えてる場合もある…

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上の画像を見ていただければ分かるが、産卵時のメスの美しさは格別である。

これも繁殖の楽しみの一つに入れても過言ではない。

ミカドヤモリはあまり卵を守るという習性はないが、

メスが卵のそばにいるときは気が立っていることが多いので噛まれないように。

ナメハダミカドヤモリとマモノミカドヤモリの場合は、

現時点で卵(無精卵、有精卵問わず)を埋めるという行為は見受けられなかった。

卵は回収したら、セオリー通り、向きを変えずに湿度を維持して管理。

保管の仕方はいろいろあるので各自にあったやり方で。

だめな卵はすぐにかびるか腐る、運がいいと「卵」という特性上、

1ヶ月ほどは腐らずに保管できる。

ミカドヤモリの卵は和紙とゴムのような質感で伸縮する、

体の成長にあわせてグングン膨らむ。

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孵化

待望のベビー誕生である。

だいたい適正に管理すると60〜90日で孵化すると言われてるが、

極論すると産まれる個体はちゃんと管理しておけば産まれる。

孵化のプロセスは以下のように進行する。

・パッツンパッツンの卵の表面に透明な水滴がにじみ出てくる。

・水滴がいくつも現れ、卵の一端が裂けてベビーの頭が出てくる。

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ベビーはその後初脱皮をして餌を獲るようになる。

 

余談だが無精卵は状態によっては産まない場合もあるが、

一度は皆産むような気がする。

大抵しょぼい。

初潮のようなものかなと思っている、赤飯。

 

ピンセットから餌をバクバク食べないメスは繁殖はやめた方がよい。

でも、そういう雌に限ってきっちり卵を産む。

 

何が原因か分からないがぶつぶつした卵を産む時がある。

駄目な卵と言いきれないので、気にせず保管しておくとよい。

 

雑食に適したり、保護色っぽい体表になったりと、

生き残ることに力を入れている彼らだが、

単為生殖は確認されていない。